サイディングのよくあるトラブル、反りの原因と対処法

近年では自宅の外壁にサイディングを採用している方も多くいると思います。
しかし、中にはサイディングが劣化して反ってしまっており対処法が分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、サイディングの反りの原因や対処法をご紹介します。

 

□サイディングとは？

 

サイディングとは、外壁に使われる仕上げ材の一種です。
一昔前に主流だったモルタルに対して、サイディングは現場での手間が省けるのが特徴です。
サイディングは、工事期間が短い故にそれに伴う人件費の削減や材料費も安いこと、材質も軽く地震に強い等、メリットが数多く挙げられます。
サイディングが普及しはじめた当初は単純なデザインしかありませんでしたが、近年ではデザインのバリエーションも豊富になっています。

 

□サイディングの反りの原因と補修方法

 

＊サイディングが反る原因

 

サイディングの反りが起きる1番の原因は、外壁表面の防水効果が切れてしまうことです。
サイディングボードは非常に軽量で不燃性にも優れていますが、セメントが主成分であることから水を吸い込んでしまうと劣化しやすいという特徴があります。

 

この対策としてサイディングボードには表面に塗装加工が施されているのですが、年数が経つと塗装加工の防水効果が切れ、サイディングボードは水を吸収しやすくなってしまうのです。
サイディングボードが反ってしまうメカニズムは、サイディングボードが水分を含んで膨張し、表面のみが先に乾いて収縮、その影響で表面に向かって反り返るというものです。

 

＊補修方法と費用

 

反り返ったサイディングボードの修繕方法は大きく分けて2つあります。

 

1つ目は、ビス打ちです。
この方法は反りが手で押せば戻る程度の場合にのみ使える対処法です。
反り返っているサイディングの端の部分にビスを打込み、サイディングの反りを押さえ込むという方法です。
費用も1万円から2万円と安いですが、これはあくまでも応急処置です。
また、無理にビスを打ち込むとサイディングにヒビが入る可能性があるので注意しましょう。

 

2つ目は張り替えです。
この方法は、サイディングが押し返せないほど強く反り返っている場合の対処法です。
傷んだ部分のサイディングを剥がして新品に交換するため、先ほどの対処法よりも費用が膨らみおおよそ5万円から10万円です。
ただし、建設から何年も経っている物件に関しては全く同じサイディング素材が見つからないことが多く、張り替えた部分だけデザインが異なってしまいます。
どの程度反り返ってしまっているかによって対応は変わりますので、状況に応じて対応しましょう。

 

□まとめ

 

今回の記事では、サイディングの反りの原因と補修方法、補修にかかる費用についてご紹介しました。
サイディングに反りが起こるということはメンテナンスの時期が過ぎている可能性があるので、やはり適切な時期にメンテナンスを行うことを心掛けましょう。
また、外壁に関することでお困りの際は豊富な知識とノウハウのある当社にお気軽にご相談下さい。