塗料の紫外線対策で劣化防止!対象物別おすすめ塗料の選び方
2023/07/31
太陽光に含まれる紫外線は、塗料の劣化において無視できない影響を与えています。
屋外の構造物や素材は、日々降り注ぐ太陽光、特にその紫外線によって、知らず知らずのうちに劣化が進んでいます。
美しい外観を長期間保ち、本来の機能を維持するためには、この見えない脅威から素材を守る工夫が不可欠です。
特に、建物の外壁や屋根、木製の家具や構造物などは、紫外線によるダメージを受けやすく、その影響は見た目の美しさだけでなく、耐久性にも関わってきます。
適切な塗料選びは、これらの大切な資産を守るための最も効果的な手段の一つと言えるでしょう。
塗料への紫外線の影響
紫外線は塗膜の変色や光沢低下を引き起こす
太陽光に含まれる紫外線は、塗料の主成分である合成樹脂を化学的に分解する作用を持っています。
この樹脂の劣化が進むと、塗膜本来の結合力が弱まり、表面にチョーキングと呼ばれる粉状の現象が現れることがあります。
また、塗料に含まれる顔料も紫外線のエネルギーによって化学反応を起こし、色褪せや変色を引き起こします。
これにより、当初の鮮やかな色彩は失われ、くすんだ印象となり、塗膜表面の光沢も著しく低下し、美観を損ねる結果となります。
紫外線は塗膜のひび割れや剥離を促進する
紫外線による樹脂の分解は、塗膜の柔軟性や弾力性を奪い、硬化させてしまう傾向があります。
これにより、日々の温度変化に伴う建材の伸縮に塗膜が追従できなくなり、塗膜に応力が蓄積されます。
やがて、この応力が限界を超えると、塗膜表面に微細なひび割れ(クラック)が発生し、それが徐々に進行していくことになります。
さらに劣化が進み、塗膜内部にまでダメージが及ぶと、下地との密着性が失われ、塗膜全体が剥がれ落ちてしまう外壁の剥離といった深刻な事態を招く可能性があります。
塗料の紫外線カット率が劣化進行度に影響する
塗料の紫外線に対する耐久性を高めるためには、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤といった特殊な添加剤が配合されています。
紫外線吸収剤は、紫外線のエネルギーを熱エネルギーなどに変換して無害化し、塗膜内部への浸透を防ぎます。
一方、紫外線散乱剤は、紫外線を鏡のように反射・散乱させることで、塗膜への到達量を低減させます。
これらの成分の配合量や性能によって、塗料の紫外線カット率は異なり、この数値が高いほど、塗膜の劣化、すなわち変色、光沢低下、ひび割れ、剥離といった現象の進行を大幅に遅らせることが可能となり、塗料の寿命を延ばすことに直結します。

対象物に適した紫外線対策塗料の選び方
外壁には耐候性の高いシリコンフッ素系塗料が適する
建物の外壁は、太陽からの紫外線だけでなく、雨風や寒暖差といった過酷な環境に常に晒されています。
そのため、外壁に使用する塗料には、極めて高い耐久性と耐候性が求められます。
シリコン樹脂系の塗料は、優れた耐候性、耐汚染性、そして比較的高い耐久性をバランス良く備えており、コストパフォーマンスにも優れています。
さらに、フッ素樹脂系の塗料は、シリコン樹脂を凌駕する非常に高い耐候性、耐汚染性、そして極めて長い耐久年数を誇り、長期にわたって外壁を保護するのに最適です。
これらの高機能塗料は、紫外線による劣化を効果的に抑制し、美しい外観を長期間維持するために推奨されます。
木材には木目を活かす浸透型保護型塗料を選ぶ
木材は、その自然な風合いが魅力である一方、湿度の変化による伸縮や、紫外線、雨水などの影響を受けやすいという特性を持っています。
木材の保護においては、表面を厚く覆って木目を隠してしまう塗料よりも、木材の呼吸を妨げずに内部に浸透し、紫外線や水分から木材自体を守るタイプの塗料が適しています。
浸透型の保護型塗料は、木材の持つ本来の質感や木目を活かしつつ、紫外線による変色や劣化、さらに水分による腐食やカビの発生を効果的に抑制し、木材の寿命を延ばす役割を果たします。
屋根には遮熱高耐久性を持つ塗料が有効
建物の屋根は、一年を通して太陽光に最も直接的に晒される部位であり、その表面温度は非常に高くなります。
この熱は、屋根材自体の劣化を促進するだけでなく、室内の温度上昇にも大きく影響します。
遮熱性能を備えた塗料は、太陽光の赤外線を効果的に反射する特殊な顔料や構造を持っており、屋根材の表面温度の上昇を抑制します。
これにより、夏場の冷房負荷を軽減し、省エネルギー効果が期待できます。
さらに、屋根という過酷な環境下では、紫外線や雨水、温度変化に強く、長期間その性能を維持できる高耐久性の塗料を選ぶことが、建物の保護と快適な居住環境の維持のために極めて重要となります。

まとめ
太陽からの紫外線は、塗膜の変色、光沢低下、ひび割れ、剥離といった劣化を進行させる主な要因です。
この見えない劣化から大切な資産を守るためには、素材や設置場所の環境に適した紫外線対策塗料の選択が不可欠となります。
外壁には耐候性の高いシリコンフッ素系塗料、木材には木目を活かす浸透型塗料、そして屋根には遮熱効果と高耐久性を兼ね備えた塗料が効果的です。
それぞれの特性を理解し、適切な塗料を選ぶことで、美観の維持だけでなく、建物の耐久性を高め、長期的なメンテナンスコストの削減にも繋がります。
紫外線対策を施し、素材の寿命を最大限に延ばしましょう。
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