目荒らしとは?表面処理の目的と効果をわかりやすく解説
2024/11/27
建設現場で塗装箇所の表面を意図的に凹凸にする「目荒らし」という作業をご存知でしょうか。
一見表面を平らに整えることが目的のように思えますが、実は塗料や材料の付着力を高める重要な工程です。
この記事では、目荒らしの目的や効果、そして目荒らしとケレンの違いについて解説し、現場作業の効率向上や品質管理に役立つ知識を提供します。
目荒らしとは?
1: 目荒らしの目的:
目荒らしは、塗装箇所の表面に凹凸をつけることで、塗料や材料の付着力を高めることを目的としています。
ツルツルした表面に塗装すると、塗料が剥がれやすく、耐久性が落ちます。
目荒らしによって表面に凹凸を付けると塗料が密着しやすくなり、長期間付着力が持続します。
2: 目荒らしとケレンの違い:
目荒らしとよく混同されるのが「ケレン」という作業です。
ケレンは、下地処理作業全般を指す用語で、目荒らしはその中の1種に分類されます。
ケレンには、1~4種まで4つ工程の段階があり、数字が小さいほど腐食が進行したケースを想定しており、作業は複雑になります。
目荒らしは、4種ケレンに属し、最もシンプルで小規模な表面処理と言えるでしょう。
3: 目荒らしの方法:
目荒らしには、次のような方法があります。
研磨:やすりや研磨材を用いて表面を研磨する方法
ブラシ研磨:ワイヤーブラシや鋼製ブラシを用いて表面を研磨する方法
ウォータージェット:高圧の水を噴射して表面を研磨する方法
現場の状況や使用する材料に合わせて適切な方法を選択する必要があります。
目荒らしの施工例
1: 塗装前の目荒らし:
塗装前の目荒らしは、塗料の密着性を高め、剥がれを防ぐ重要な作業です。
特に金属製外壁や金属製の部位を塗装する際、目荒らしを行い塗料の耐久性を高めます。
2: 防水処理前の目荒らし:
防水処理前の目荒らしは、防水材の密着性と防水性を高めます。
コンクリートやモルタルの屋上や外壁に防水処理を行う場合、目荒らしによって防水材がしっかりと密着し、雨水の浸入を防ぐことができます。
3: 接着剤やモルタルの目荒らし:
接着剤やモルタルを塗布する際にも、目荒らしを行うことで、接着強度を高めることができます。
例えば、タイルを貼り付ける際に、目荒らしによってタイルとモルタルの密着性を高め、剥がれを防ぐことができます。
まとめ
目荒らしとは、塗装箇所の表面に凹凸をつける作業のことで、塗料や材料の付着力を高める重要な工程です。
目荒らしとケレンの違いを理解し、適切な方法を選択することで、作業効率と品質が上がります。
目荒らしは、一見すると地味な作業で行わなくても良いように思えるかもしれませんが、建物の耐久性や美観を維持するために欠かせない工程です。
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