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モルタルのひび割れ原因とは?放置すると危険!

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モルタルひび割れ!危険性と適切な対処法

2024/12/23

モルタル外壁は、日本の住宅で長年親しまれてきた素材です。
しかし、年月とともにひび割れが発生し、見た目だけでなく建物の耐久性にも影響を与える可能性があります。
ひび割れの原因や危険性、適切な補修方法について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、モルタルひび割れに関する情報を分かりやすくご紹介します。

 

モルタルひび割れの原因を徹底解説

 

乾燥による収縮

 

モルタルは、セメント、砂、水を適切な比率で混ぜ合わせることで作られる建築材料です。
施工後、モルタル内の水分が徐々に蒸発し、乾燥が進むことで収縮が発生します。
この収縮により、内部に引っ張り応力が生じ、ひび割れが発生することがあります。
特に、乾燥が急速に進む環境では、そのリスクがさらに高まります。
例えば、夏場の高温環境下での施工や、直射日光が強く当たる場所では、モルタルの水分が短時間で失われやすくなります。
適切な養生を行わずに乾燥が進むと、微細なひび割れが発生しやすくなり、これを「ヘアクラック」と呼びます。
ヘアクラックは非常に細かいため、一見すると大きな問題ではないように見えますが、長期的に放置すると、雨水が浸透し、さらなる劣化を招く原因となるため、注意が必要です。

 

経年劣化と紫外線・雨風

 

モルタルは、時間の経過とともに自然に劣化していきます。
その主な原因の一つが、紫外線や雨風の影響です。屋外のモルタルは常に直射日光にさらされており、紫外線が当たり続けることで表面の塗装が劣化し、防水性が低下していきます。
さらに、風雨によって表面が削られ、細かいひび割れが発生しやすくなります。
この状態が続くと、モルタルの内部に水分が浸入しやすくなり、乾燥と吸水を繰り返すことで膨張と収縮が発生します。
特に冬場などで気温が下がると、水分が凍結・膨張し、ひび割れを拡大させる「凍害」を引き起こす可能性もあります。
定期的な塗装のメンテナンスや、防水処理を施すことで、こうした劣化の進行を遅らせることが可能です。

 

地震や地盤の沈下などの外的要因

 

モルタルのひび割れは、施工環境だけでなく、地震や地盤の沈下といった外的要因によっても引き起こされます。
特に、日本のような地震が頻発する地域では、地震による振動が建物全体に影響を及ぼし、モルタルにひび割れを発生させるケースが多く見られます。
また、地盤が弱い地域では、時間の経過とともに土地が沈下し、それに伴って建物がわずかに傾いたり歪んだりすることがあります。
このような変化が生じると、モルタルに無理な力がかかり、ひび割れの原因となります。
特に、建物の基礎部分に近い箇所や、構造的に負荷がかかりやすい壁の接合部などは、ひび割れが発生しやすいポイントです。
このため、建築時には地盤調査をしっかり行い、必要に応じて地盤改良や耐震補強を施すことが重要です。

 

寒暖差による影響

 

気温の急激な変化も、モルタルのひび割れを引き起こす大きな要因の一つです。
昼間は気温が高くモルタルが膨張し、夜間になると気温が下がって収縮する、という現象が繰り返されることで、モルタル内部にストレスが蓄積されていきます。
この現象は「温度伸縮」と呼ばれ、特に季節の変わり目や、寒暖差が激しい地域では顕著に見られます。
例えば、冬場に気温が氷点下まで下がる地域では、モルタル内部に入り込んだ水分が凍結・膨張し、その影響でひび割れが進行することがあります。
さらに、これが何度も繰り返されると、細かなひび割れが拡大し、最終的には剥離や崩壊につながる可能性もあります。
このため、寒冷地ではモルタルの防水処理を強化し、ひび割れの発生を抑制する工夫が求められます。

 

施工不良によるひび割れ

 

モルタルの施工には、高度な技術と適切な管理が求められます。
しかし、施工時に不適切な作業が行われると、ひび割れが発生するリスクが高まります。
例えば、モルタルの配合バランスが崩れ、セメントや水の割合が適正でない場合、強度が十分に確保されず、乾燥後にひび割れが発生しやすくなります。
また、下地処理が不十分であると、モルタルがしっかりと接着せず、剥離やひび割れが生じることがあります。
さらに、施工時に適切な養生を行わず、急激に乾燥してしまうと、表面だけが先に固まり、内部との収縮差が原因でクラックが生じることもあります。
こうした問題を防ぐためには、経験豊富な職人による施工が重要であり、また施工後の管理や点検を怠らないこともひび割れ対策の一環となります。

 

 

モルタルひび割れの危険性とは?

 

ひび割れの拡大と建物の強度低下

 

モルタルのひび割れは、初めはごく小さなものであっても、時間の経過とともに拡大し、建物全体の耐久性や安全性に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に、ひび割れが進行すると雨水が内部に浸入しやすくなり、コンクリート内部にある鉄筋が水分や酸素と反応して錆びる「鉄筋腐食」が発生します。
鉄筋が錆びると膨張し、それに伴って周囲のモルタルがさらに割れたり剥がれたりする「爆裂現象」が起こることもあります。
これが進行すると、建物の強度が大きく低下し、耐震性や耐風性に悪影響を及ぼします。
特に地震が発生した際には、構造的な弱点となる可能性が高まり、倒壊や部分的な崩壊の危険性が増すため、ひび割れを放置せず早めの対処が求められます。

 

雨漏りによる腐食やカビの発生

 

モルタルに発生したひび割れをそのまま放置すると、そこから雨水が建物内部に浸入し、さまざまな二次被害を引き起こします。
例えば、屋内の壁や天井に雨漏りが発生し、内部の木材や断熱材が湿気を含むことで腐食が進みます。木造建築の場合、柱や梁といった構造材が腐ることで耐久性が低下し、最悪の場合、建物の寿命を大幅に縮めることになります。
また、湿気の多い環境はカビの発生を促しやすくなり、これが室内の空気に悪影響を与える可能性もあります。
カビの胞子が空気中に拡散すると、アレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす原因となるため、特に小さな子供や高齢者がいる家庭では健康被害のリスクが高まります。
そのため、ひび割れを発見したら早めに補修し、雨漏りのリスクを軽減することが重要です。

 

資産価値の低下

 

建物の外観は、その価値を決定づける重要な要素の一つです。
モルタル外壁にひび割れがあると、見た目が悪くなるだけでなく、「メンテナンスが行き届いていない建物」と見なされることが多く、資産価値の低下につながります。
特に、住宅の売却や賃貸を検討している場合、外壁にひび割れがあると購入希望者や入居希望者に悪い印象を与え、査定額が下がる可能性があります。
また、外壁のひび割れは構造的な問題があるのではないかと不安を抱かせる要因にもなり、交渉の際に不利に働くことが多いです。
さらに、ひび割れを長期間放置すると、修繕費用が高額になるケースもあるため、早めに対策を講じることが経済的にも有利です。

 

安全上のリスク

 

モルタルのひび割れが深刻化すると、最終的にはモルタルが剥がれ落ちる危険性があります。
特に、外壁の高い位置にあるモルタルが剥落した場合、下にいる人に当たると大怪我を引き起こす可能性があります。
これは、歩行者が多い場所や住宅密集地においては特に注意が必要なリスクです。
また、外壁のモルタルが崩れることで、建物全体の美観や耐久性が損なわれるだけでなく、管理責任が問われるケースもあります。
例えば、マンションやビルの管理者が適切なメンテナンスを怠った結果、モルタルの剥落によって通行人に怪我をさせた場合、損害賠償責任が発生する可能性もあります。
そのため、安全性を確保するためにも、定期的な点検と適切な補修を行うことが不可欠です。

 

 

モルタルひび割れの適切な補修方法

 

軽微なひび割れの補修方法

 

髪の毛ほどの細いひび割れ(ヘアクラック)であれば、コーキング材で補修できます。
コーキング材は、ひび割れを埋めて雨水の浸入を防ぐ効果があります。
ただし、これはあくまで応急処置であり、根本的な解決にはなりません。

 

深刻なひび割れの補修方法

 

幅が広いひび割れや、モルタルが剥がれている場合は、専門業者に依頼して適切な補修を行う必要があります。
補修方法は、ひび割れの状態や深さによって異なります。
例えば、ひび割れ部分を削り取って補修材を充填する「Uカット・Vカット工法」や、ひび割れに樹脂を注入する「シリンダー工法」などがあります。
場合によっては、モルタルを部分的に張り替える必要があることもあります。

 

補修にかかる費用相場

 

補修費用は、ひび割れの状態、補修方法、面積などによって大きく異なります。
軽微なひび割れのコーキング補修であれば、数千円から数万円程度で済む場合もあります。
しかし、大規模な補修が必要な場合は、数十万円から数百万円かかることもあります。

 

モルタルひび割れ予防とメンテナンス

 

定期的な点検の重要性

 

ひび割れを早期に発見し、適切な処置を行うためには、定期的な点検が不可欠です。
年に一度程度、外壁全体を注意深く点検し、ひび割れを発見したら、すぐに専門業者に相談しましょう。

 

外壁塗装による予防効果

 

外壁塗装は、モルタル外壁の防水性を高め、ひび割れを予防する効果があります。
塗装は、紫外線や雨風からモルタルを守り、劣化を防ぎます。
定期的な塗り替えを行うことで、モルタルの寿命を延ばすことができます。

 

専門業者への相談

 

ひび割れを発見したら、専門業者に相談することが大切です。
専門業者は、ひび割れの原因を特定し、適切な補修方法を提案してくれます。

 

FAQよくある質問

 

Q1. ひび割れの幅が0.3mm以下ですが、補修は必要ですか?
A1. 幅0.3mm以下のヘアクラックは、必ずしもすぐに補修が必要とは限りません。
しかし、ひび割れの状態を定期的にチェックし、拡大傾向が見られたり、雨漏りの兆候が見られたりする場合は、早めの補修をおすすめします。

 

Q2. モルタルひび割れの補修はDIYでできますか?
A2. 軽微なひび割れであれば、コーキング材を用いたDIY補修も可能です。
しかし、深刻なひび割れや大規模な補修が必要な場合は、専門業者に依頼することを強くお勧めします。
不適切な補修は、かえって状態を悪化させる可能性があります。

 

Q3. 地震保険は適用されますか?
A3. 地震によるモルタル外壁のひび割れは、地震保険の適用対象となる可能性があります。
ただし、保険の適用条件や補償範囲は保険会社によって異なりますので、契約内容をよく確認し、保険会社に相談することをお勧めします。

 

まとめ

 

モルタル外壁のひび割れは、乾燥、経年劣化、地震、寒暖差、施工不良など様々な原因で発生します。
放置すると、建物の強度低下、雨漏り、カビの発生、資産価値の低下、安全上のリスクにつながる可能性があります。
軽微なひび割れはコーキング材で応急処置できますが、深刻な場合は専門業者への相談が必要です。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、モルタル外壁の寿命を延ばし、建物の安全性を確保しましょう。
早めの対処が、安心安全な住まいを守ることに繋がります。
 

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