屋根を守る縁の下の力持ち!ルーフィングシートの役割とは?
2023/04/15
屋根の防水と聞くと、瓦やスレートを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際には、見えない部分にある「ルーフィングシート」が雨漏りを防ぐ大切な役割を担っています。
屋根材の下に敷かれ、雨水の浸入を防ぐ最後の砦となるルーフィングシートについて、この記事では、その役割や種類、施工方法などを解説します。
この記事が、ルーフィングシートへの理解を深め、住まいを守るための知識としてお役に立てば幸いです。
ルーフィングシートとは?
ルーフィングシートとは、屋根材の下に敷かれる防水シートのことです。
別名、下葺き材やアスファルトルーフィングと呼ばれることもあります。
屋根は通常、瓦やスレート、金属などの屋根材で覆われていますが、屋根材だけでは雨水の浸入を完全に防ぐことはできません。
屋根材の下にルーフィングシートを敷くことで、仮に屋根の隙間から雨水が入り込んでも、内部への浸水を食い止めることができます。
ルーフィングシートの役割とは?
ルーフィングシートは、屋根の二次防水として機能します。
一次防水である屋根材が雨水を防ぎ、二次防水であるルーフィングシートが、屋根材を通過した雨水を防ぐという二重の備えによって、建物内部を雨水から守ります。
適切に施工されたルーフィングは、柱や梁といった構造体を湿気や腐食から守り、住まいの寿命を大きく延ばします。
ルーフィングシートの種類と特徴
ルーフィングシートには、様々な種類があり、それぞれ特徴や性能が異なります。
ここでは、代表的なルーフィングシート6種類の特徴と、選び方のポイントを解説します。
アスファルトルーフィング
アスファルトルーフィングは、紙素材にアスファルトを染み込ませた、もっとも一般的なタイプのルーフィングシートです。
安価で防水性が高い一方、破れやすく、耐用年数も短めです。
耐用年数は約10年程度です。
改質アスファルトルーフィング
改質アスファルトルーフィングは、アスファルトに樹脂やゴムを混ぜて強化したタイプで、耐久性と柔軟性を兼ね備えています。
アスファルトルーフィングよりも高価ですが、耐久性が高く、温度変化にも強いため、より長期間にわたって防水性能を維持することができます。
耐用年数は約20年程度です。
透湿防水ルーフィング
透湿防水ルーフィングは、水は通さず、湿気は通すという特徴を持ったルーフィングシートです。
屋根内部にこもる湿気を逃がし、結露や木材の劣化を防ぎます。
特に高気密・高断熱住宅に適しています。
耐用年数は40〜50年程度と非常に長いです。
高分子系ルーフィング
高分子系ルーフィングは、塩化ビニルなどの高分子素材を使ったタイプで、軽くて伸縮性があるのが特徴です。
軽量で、伸縮性があり、ひび割れしにくいという特徴があります。
また、遮熱効果を持つ製品もあります。
耐用年数は約15年程度です。
粘着層付きルーフィング
粘着層付きルーフィングは、裏面に粘着剤が塗布されており、下地に貼り付けるだけで施工できるルーフィングシートです。
タッカーを使用しないため、防水性が高く、雨漏りのリスクを低減できます。
耐用年数は約20年程度です。
不織布ルーフィング
不織布ルーフィングは、不織布を基材として使用したルーフィングシートです。
耐久性が高く、破れにくいという特徴があります。
また、柔軟性があり、複雑な形状の屋根にも対応できます。
耐用年数は約30年程度です。
ルーフィングシートの施工方法とは?
ルーフィングシートの施工には、専門的な知識と確かな技術が欠かせません。
ここでは、ルーフィングシートの基本的な施工方法についてご紹介します。
ルーフィングシートを貼る
ルーフィングシートは、軒先から棟に向かって、下から上に重ねて貼っていきます。
シートの重ね幅は、通常10cm以上とします。
重ねが浅いと浸水リスクが高まるため、重ね幅を守ることが防水の基本です。
屋根の棟や谷部など、雨漏りしやすい箇所は、ルーフィングシートを二重、三重に重ねて補強します。
タッカーで留める
ルーフィングシートは、タッカーと呼ばれる工具で下地に固定します。
タッカーの間隔は、通常30cm程度とします。
打ち込みが強すぎると破損の原因になるため、力加減にも注意が必要です。
粘着層付きルーフィングの場合は、タッカーを使用せずに、粘着面を下地に貼り付けます。
まとめ
ルーフィングシートは、屋根の防水において非常に重要な役割を担っているものです。
そんなルーフィングシートには様々な種類があり、それぞれ特徴や性能が異なります。
ルーフィングシートを選ぶ際には、建物の構造や屋根材との相性、地域の気候条件などを考慮して、適切なものを選ぶことが重要です。
見えない部分だからこそ、定期的な点検と早めのメンテナンスが大切です。
ルーフィングを正しく選び、守ることが住まいを長持ちさせる鍵になります。


