屋根のカバー工法はデメリットだけ？後悔しないポイントを紹介します！

住み始めて年数が経過すると考え始めるのが、屋根リフォーム。
屋根リフォームを検討されている方の中には、いくつかの施工方法の中からどの工法を選べば良いのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、屋根リフォームの1つである屋根カバー工法について解説します。
施工後の後悔を減らすためにも知っておきたい、カバー工法のデメリットについてもご紹介しますので、ぜひご覧ください。

 

□屋根カバー工法とは？

屋根カバー工法とは、現在使用している屋根材の上から新しい屋根を被せる工法です。

 

屋根のメンテナンスでカバー工法を検討されている方は、ここでカバー工法のメリットとデメリットを把握しておきましょう。

 

＊メリット

屋根カバー工法の最大のメリットとして、短期間で完成可能で、コストパフォーマンスが高いことが挙げられます。
古い屋根を残したままのリフォームなので、コストも抑えられますし、工事日数が1週間から10日ほどで済むことも魅力です。

さらに、カバー工法は新たに屋根材を被せるので屋根の厚みが増し、断熱効果も期待できます。
また、新たな屋根材を断熱材付きのものにすると、野地板の腐食を防げるので、結露防止対策としても有効です。

・野地板：屋根の下地に使われる木製の合板

 

＊デメリット

屋根カバー工法は上記のようにさまざまなメリットがありますが、屋根材を新しく被せるため、どうしても屋根が重くなってしまうというデメリットもあります。
屋根全体が重くなることは耐震性能にそこまで大きく影響しませんが、壁の配置がアンバランスな建物にはあまりおすすめできません。

また、屋根カバー工法で被せる屋根は金属屋根であるため、板金工と呼ばれる職人さんの手で行われます。
近年、金属屋根工事の需要が高まっており、板金工が深刻な人手不足に陥っていることも相まって、着工できるまで時間がかかる可能性が高いです。

 

□屋根カバー工法で後悔しないためのポイントをご紹介！

 

屋根カバー工法はどの屋根にも施工できるわけではなく、デメリットもあるため、知識がないままカバー工法でリフォームを進めてしまうと施工後の後悔に繋がってしまう恐れがあります。
施工後に後悔しないためにも、以下の2点を押さえておきましょう。

 

1.カバー工法は火災保険適用外

屋根塗装に火災保険が適用できることもありますが、残念ながらカバー工法には火災保険を適用できません。
基本的に火災保険は天災による被害や、同じ屋根材を使用した修復の場合に適用できます。

 

2.飛び込み営業の塗装業者には要注意

「屋根が劣化しているのでカバー工法をしませんか」
このように飛び込みでカバー工法を勧めてくる飛び込み業者は、屋根の状態を確認せず修理を開始して費用を請求することが多いので要注意です。
中には、高額請求する悪徳業者も残念ながら存在します。

 

□まとめ

屋根カバー工法とは既存の屋根の上から新たな屋根材を被せる工法で、他の屋根リフォームと比較するとリーズナブルに仕上げられます。
ただ、金属屋根工事ができる職人が足りないことや部分的な修理ができないことなどデメリットも存在します。
それでもカバー工法には短い工事日数で済むことや、結露を防止できることなど魅力も多くある工法なので、屋根の状態や年数を検討した上で施工を考えてみてはいかがでしょうか。