シャッター塗装の注意点とは?
2022/12/08
シャッター塗装は見た目を整えるだけでなく、施工方法を誤ると開閉不良の原因になるため注意が必要です。
建物の印象を整えるために塗装を検討する方も多いですが、シャッターは可動部であるため、外壁や雨戸とは異なる注意点があります。
しかし、その作業は建物の他の部分の塗装とは異なり、特有の難しさが伴います。
今回は、シャッター塗装を美しく仕上げるための基本的な知識と注意すべき点について解説します。
シャッター塗装の基本知識
シャッター塗装が難しい理由
シャッター塗装が難しいとされる主な理由は、その構造と機能にあります。
シャッターは開閉のたびにスラットという板状の部材が伸縮し、シャッターケースに巻き取られて収納されます。
この頻繁な動きや部材同士の擦れにより、塗膜に負担がかかり、塗装が剥がれやすくなるのです。
特にスラット部分は可動部であるため、塗装が剥がれやすい箇所となります。
また、塗料を厚く塗りすぎると、シャッターの動きが悪くなったり、収納時に引っかかって開閉できなくなったり、あるいは電動部が故障する原因にもなり得ます。
こうした稼働部分への配慮や、複雑な形状への均一な塗装は、プロの職人であっても高度な技術と経験を要します。
塗り替えを検討するサイン
シャッターの塗り替えを検討すべきサインはいくつかあります。
まず、目立つのは表面の変色や色褪せ、そして塗膜の剥がれです。
これらはシャッターが紫外線や雨風にさらされ、劣化が進んでいる証拠です。
さらに、金属部分に発生する錆は、見た目を損なうだけでなく、進行すると金属自体を腐食させ、シャッターの開閉を困難にする原因となります。
シャッターを開閉する際に異音がしたり、動きが重くなったり、引っかかるような感覚がある場合も、塗装によるメンテナンスや補修が必要なサインです。
一般的に、シャッターの塗り替え時期は10年程度が目安とされていますが、素材や使用環境によってはそれより早く劣化が進むこともあります。
素材ごとの塗装の難易度
シャッターに使われる素材によって、塗装の難易度や注意点が異なります。
スチール製やトタン製のシャッターは、比較的塗料の密着性が高いため、適切な下地処理を行えば塗装は可能です。
しかし、これらの素材は錆びやすいため、塗装前には徹底的な錆の除去と、錆止め塗料による下塗りが不可欠です。
一方、アルミ製のシャッターは、その特性上、塗料が付きにくく、剥がれやすいという難点があります。
アルミは防汚性に優れる反面、塗装が定着しにくい性質を持っているため、専門的な知識と技術を持つ業者でも塗装が難しい場合があります。
アルミシャッターの場合、状態によっては塗装よりも交換の方が、結果的に費用対効果が高いこともあります。
シャッター塗装の注意点とは
天候と時間帯の選び方
シャッター塗装を成功させるためには、作業を行う日の天候と時間帯選びが重要です。
塗装作業は、晴れていて風が強くない日に行うのが理想的です。
雨の日は塗料が流れたり、塗りムラができたりする原因となります。
また、風が強いと、塗料が乾く前にホコリや砂が付着し、仕上がりを損なうだけでなく、塗装の剥がれにつながることもあります。
店舗のシャッターなど、人通りの多い場所にある場合は、近隣住民や通行人の迷惑にならないよう、人通りの少ない時間帯や曜日を選ぶことが大切です。
油性塗料は特有の臭いがあるため、特に配慮が必要です。
下地処理の重要性
シャッター塗装において、仕上がりの美しさと耐久性を大きく左右するのが下地処理です。
この工程を丁寧に行うかどうかが、塗装が長持ちするかどうかの鍵を握っています。
まず、サンドペーパーやワイヤーブラシなどを用いて、シャッター表面の汚れ、古い塗膜、そして何よりも錆を徹底的に除去します。
このケレンと呼ばれる作業が不十分だと、錆や汚れの上から塗装することになり、すぐに塗装が剥がれたり、錆が再発したりする原因となります。
金属表面に微細な傷をつける目荒らしを行うことで、塗料の密着性を高めることも有効です。
洗浄後も、水気をしっかりと拭き取り、乾燥させることも重要です。
下地処理は仕上がりを大きく左右する重要な工程です。
当社でも、丁寧な下地処理を徹底した施工を行っています。
厚塗りを避けるべき理由
シャッター塗装で最も注意すべき点の一つが、塗料の厚塗りを避けることです。
DIYで塗装する際に、塗りムラをなくそうとして何度も重ね塗りをしてしまい、結果として厚塗りになってしまうケースが多く見られます。
塗りムラをなくそうとして厚塗りしてしまうと、開閉不良や故障の原因になるため注意が必要です。
しかし、シャッターは開閉機構や収納部分があるため、塗料を厚く塗りすぎると、シャッターがスムーズに動かなくなったり、シャッターボックスに収納できなくなったりする不具合が生じます。
特に電動シャッターの場合、厚塗りが原因で電動部が故障し、高額な修理費用がかかることもあります。
塗装は薄く、均一に仕上げることを心がけましょう。
道具と塗料の選び方
シャッター塗装を成功させるためには、適切な道具と塗料の選択が不可欠です。
まず、脚立はシャッターの高い部分に手が届くように、安定性が高く、足場が広いものを選ぶと安全に作業できます。
塗装用具としては、細部や可動部には刷毛を、広い面にはローラーを使い分けるのが一般的です。
下地処理には、ワイヤーブラシやサンドペーパーが必要です。
塗料に関しては、まず金属の錆を防ぐために、錆止め効果のある下塗り塗料であるサビ止め塗料を使用します。
その後の仕上げには、中塗りと上塗りとして、ウレタン塗料などが金属への密着性が高く、適しているとされています。
水性塗料は臭いが少なく扱いやすいですが、耐久性なども考慮して選ぶことが大切です。
塗装面以外を汚さないためのマスキングテープやブルーシートも忘れずに準備しましょう。
まとめ
シャッター塗装は、その構造上、塗装が剥がれやすく、厚塗りは開閉不良の原因となるなど、特有の難しさを持つ作業です。
錆や塗膜の剥がれといった劣化サインが見られたら、早めのメンテナンスを検討しましょう。
シャッターの素材や状態に合わせた適切な下地処理、塗料選び、そして丁寧な作業が、美しく機能的な仕上がりを実現する鍵となります。
軽度な劣化であればDIYも可能ですが、開閉に影響が出ている場合は業者へ依頼することをおすすめします。


